負けず嫌いな性格を持つ子供にとって、日々の失敗は耐え難いこと。
決して認めようとせず、それゆえ一度でも失敗すると「もうやらない」となってしまうこともしばしばです。
かくいう我が子も大の負けず嫌い。
ちょっとした失敗でも、茶化そうものならみるみる目に涙を浮かべて二度とソレには近づいてきません。
失敗も時には必要なこと。
失敗から学べることもたくさんある。
そんなことを教えたいと思ったときに出会ったのが、「失敗図鑑」でした。
失敗図鑑
いろは出版から出ている、失敗図鑑。
科学から音楽家、天皇や各国の皇帝など多種多様なジャンルの偉人について、数々の失敗談をユニークな掲載方法で載せている、まさに「図鑑」です。
例えば私の好きな科学史において、語らないわけにはいかないのがアイザック・ニュートン。
彼は木からリンゴが落ちるのを見て重力を発見し、後に万有引力の法則を提唱したという話はあまりにも有名です。
(この話は、重力をうまく説明するための”ウソ”であることが後々わかりましたが。)
そんな彼の「失敗談」は、こんなものが書かれています。
この本の教えたいことは、「どんなに有名な偉人も、時には失敗することもある」ということ。
まさに、負けず嫌いで失敗を許さない子にうってつけの本だと思いませんか?
実は”知らない偉人”も結構いる
とてもユニークな失敗談で埋め尽くされているこの図鑑ですが、これは単に私が勉強不足なだけかもしれませんが結構知らない偉人がいます。
そもそも、子供とこの本を読む際にも、その偉人がどんなにすごい人だったかを語らなければあまり凄みは伝わりません。
私は科学史が好きなので、科学関連の偉人についてはその多くを紹介できるのですが、苦手な歴史関連の偉人については本当に有名な方のものしかしっかり話すことはできませんでした。
子供向けに見えて、実は語り手である親の知識量も求められる、なかなかエキサイティングな本と言えるでしょう。
負けず嫌いなお子さんをお持ちのあなた!
この本、おすすめです。