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2019年も感染が拡大し続けている!大人がかかると怖いはしか(麻疹)とは?

はしか(麻しん)は大人がかかると怖い!

2018年頃から度々ニュースになっていたはしか(麻しん)ですが、2019年になってもその感染拡大が止まらないようです。
まだワクチンが義務化されていなかった1970年代以前は、近所ではしか(麻しん)にかかった子どもが出るとわざわざ自分の子どもを訪問させ、感染させることで抗体をつけさせたなんて話も。
 
なぜそこまでしてはしか(麻しん)の抗体を作り、身を守る必要があったのか?
それは、大人がはしか(麻しん)にかかると重症化しやすく、時に命の危険にまでさらされることもあるからです。
 
本日はこのはしか(麻しん)について、大人が感染するとどうなるのか、
また、直近の動向と症状や予防方法等についてご紹介していきます。

はしか(麻しん)とは

概要

はしか(麻しん)とは、
麻しんは「はしか」とも呼ばれ、パラミクソウイルス科に属する麻しんウイルスの感染によって起こる急性熱性発疹性の感染症です。麻しんウイルスは人のみに感染するウイルスであり、感染発症した人から人へと感染していきます。感染力は極めて強く、麻しんに対して免疫がない人が麻しんウイルスに感染すると、90%以上が発病し、不顕性感染は殆どないことも特徴の1つです。

とあるように、抗体が無ければほぼ間違いなく感染・発症する非常に強力な麻しんウイルスによる感染症です。

風しんやリンゴ病と同じく5類感染症に分類され、定点観測を義務付けられています。

主な症状

10日程の潜伏期間を経て、発症します。
典型例では、以下の3段階に分かれて症状が進行・回復していきます。
 
①カタル期(2~3日間程度)
38℃前後の発熱、上気道炎症状等、経過中に頬粘膜にコプリック斑出現
ざっくり言えば、一般的な風邪の諸症状です。
特徴的な内容としては、頬の内側に白いプツプツが出来てきます。
実はこのタイミングが最も感染しやすいと言われており、「ただの風邪」と油断して外出してしまったがために感染拡大を手助けしてしまうことがあるようです。
 
②発疹期(3~4日間程度)
カタル期を経て解熱後、再度39℃以上の発熱、頭頚部より発疹が出現して全身に広がる
はしか(麻しん)の最も特徴的な段階です。
高熱と共に発疹が全身に広がり、3~4日間発熱が続きます。
 
③回復期(3日間程度)
解熱後、発疹が少しずつ退色していきます。
色素沈着はしばらく残る場合がありますが、発熱後から大体10日くらいで回復します。

治療法

残念ながら、はしか(麻しん)固有の治療法はありません。
上がり過ぎた高熱を抑えるなど、対処療法を中心とした治療になります。
典型的な症状であれば10日間程で回復しますので、それまで外出は避けて自宅で安静にすることが重要です。

予防

予防摂取による予防が可能です。
現在の法律では、計2回の予防接種によりほぼ100%感染が防げるとされています。
すなわち、
Ⅰ期・・・1歳以上2歳未満で1回
Ⅱ期・・・5歳以上7歳未満で1回
の予防接種を行うことで、生涯はしか(麻しん)には感染しません。

なぜ今になって流行している?

現在の法律では予防接種が義務付けられているため、これを守っている限りまずはしか(麻しん)に感染することはありません。
現に日本では、2015年3月27日にWHO西太平洋事務局が「日本は麻しんの排除状態にある」と認定したほどです。
 
しかし2018年頃から始まったはしか(麻しん)の流行、2019年になってもその勢いは衰えを見せず拡大を続けています。
国立感染症研究所(https://www.niid.go.jp/niid/ja/hassei/575-03.html)のデータによると、2019年2月20日最新の情報では下記のような感染数を見せているようです。

はしか(麻しん)は大人がかかると怖い!

感染数が多かった2014年を大きく上回るスピードで増えており、2月の時点で既に昨年の感染総数に追いつこうかという勢いです。
 
都道府県別で見てみると、大阪が突出して感染者数が出ています。

はしか(麻しん)に大人がかかると怖い!

大阪での感染者数がダントツ多いですね。
なぜ大阪でここまで多いかと言う原因は明確ではないものの、推測では関西国際空港から外国人によって持ち込まれたという説が濃厚のようです。
 
予防接種を正しく行っている限り感染することはないはしか(麻しん)が、なぜここまで感染拡大してしまっているのでしょうか。
それは、”空白の世代”によるものです。

空白の世代

空白の世代とは、
結論から申し上げると昭和54年4月~昭和62年10月生まれの方は、予防接種を1度しか受けることができなかった人が多数いる世代なのです。
 
それ以前の人は予防接種自体受けたことがないものの、冒頭申し上げたような「近所の子ども同士で感染させ合う」という慣習から自然に抗体を入手できている確率が高く、該当しません。
 
また、昭和62年10月生まれ以降の方はワクチン接種が2回義務付けられているため、同じく抗体を持っています。
 
昭和54年4月~昭和62年10月生まれの方は、抗体が既に消滅してしまう、もしくは持っていても不完全なため完全な抗体とは言えず、はしか(麻しん)に感染してしまう確率が非常に高い世代と言えます。
 
なぜこのような空白の世代が出来てしまったのかははしか(麻しん)に関するワクチンの変遷を紐解く必要がありますが、ここで重要なのは、該当するはちょうど20代~30代の大人に多いということ。
20代~30代といえば、社会人でも最も血気盛んに飛び回る世代ですよね。
 
多少の風邪では会社も休まず仕事に勤しんでいませんか?
それ、ひょっとするとはしか(麻しん)かもしれませんよ。

大人がかかると怖いはしか(麻しん)

さて、そんなはしか(麻しん)ですが、なぜ怖いのでしょうか。
それは冒頭申し上げた通り、大人では特に重症化する傾向にあるためです。
 
そうは言っても、発疹や高熱であれば「辛いけど耐えられる」程度とお思いではないでしょうか。
はしか(麻しん)の本当に怖いところは、合併症にあります。

はしか(麻しん)の合併症

はしか(麻しん)にかかると、3~4割という確率で合併症にかかると言われています。
合併症の半数は下記①の肺炎で、頻度としては稀ですが⑤~⑥の脳炎も注意が必要な合併症です。
この①、⑤、⑥ の合併症ははしか(麻しん)の二大死因ともいわれており、全く油断できないのです。
①肺炎
②中耳炎
③クループ症候群
④心筋炎
⑤脳炎
⑥亜急性硬化性脳炎
 
②、③は主に小児の合併症ですが、特に③は非常に危険です。
かくいう筆者の子どもも③のクループ症候群には度々なることがあり(はしかではありませんが)、夜中に何度救急外来のお世話になったかわかりません。

妊婦の合併症

上記の合併症だけでなく、特に妊婦がはしか(麻しん)に感染した場合、流産や早産のリスクが強まり危険です。

抗体が不完全な場合

さらに、予防接種を1回した受けたことがない人などに多いのが「修飾麻しん」と言われる感染形態です。
この修飾麻しんと言われる形態は、症状も感染力も比較的軽症で済むため軽視されがちです。
また症状自体も非典型となり、例えば高熱が出ないとか、発疹が全身には至らないなど気付きにくい場合が多く、知らず知らず周囲に感染させてしまう場合があります。

予防方法

前述した通り、はしか(麻しん)は2回の予防接種を行っていればほぼ感染しないと言い切れます。
逆を言えば、1回しか予防接種をしたことがなく、かつ過去にはしか(麻しん)の経験がない場合にはほぼ確実にはしか(麻しん)になります。
 
妊婦さんをはじめ、空白の世代に該当する方などは是非今のうちに予防接種を受けてください。
特に妊娠を希望される女性の場合、予防接種にかかる費用の一部または全部を補助してくれる制度を整えている自治体も多くあります。

まとめ

本日ははしか(麻しん)に関する情報のご紹介でした。
筆者自身、調べていてここまで感染が拡大しているとは思わず驚きでした。
 
かくいう筆者も空白の世代ですが、実は昨年のうちに妻とともに予防接種を受けています。
そのときは抗体検査が3,000円、予防接種が7,000円と決して安くない金額でしたが、かかってからでは遅いですので高いとは思いません。
ちなみに筆者の住む地方では妊娠を希望する女性の予防接種が無料になる補助制度があるため、妻はそれを利用して無料で予防接種を受けることが出来ました。
 
おそらく似たような制度はどの自治体にもあると思いますので、是非調べて利用してみてください。
 
では今日はこのへんで!