こんにちは、すっとんです。
いぜん筆者がご紹介した記事で、こんなものがありました。
この犬のおもちゃ、
子ども達のお気に入りなんですが、一度後ろ足に無理な力が加わって折れてしまってからというもの、修繕と破壊を繰り返すという状況に陥っていました。
がしかし、今回この破壊と修理の無限ループに終止符をうつべく筆者はとあるアイテムを購入しました。
ご紹介しましょう、「手びねりプラスチック」です。

本日は、この「手びねりプラスチック」でおもちゃを修理していきます。
「手びねりプラスチック」とは
手びねりプラスチックとは、「TFabWorks」から販売されている商品で、パーツなどの接着や造形に使用されるものです。
簡単に言えば、融点の低いプラスチックということだと思います。
ふつうのプラスチックも、火や高温にさらされると溶けるという性質を持ってますよね。
この「手びねりプラスチック」はそんなプラスチックの中でも特に融点が低く、約60℃で柔らかくなり、温度が下がればまた硬化するという性質を持っています。
また、温度の加減により何度でも硬化と軟化を繰り返し行えるため、間違った状態で固まってしまってもドライヤーなどで温めればまた柔らかくなり、何度でも形を整えられるという優れモノ。
この性質を利用して、プラスチックの補修などはもちろんのこと、粘土のように形作って色を塗るなど、創作作品作りにも適しているようです。
60℃という温度、一見すると熱に弱そうに思えますが、人が日常的に使用するシーンで60℃にまで達することで実はそうそうないですよね。
ましてや、おもちゃの足に修理する分には全く問題ありません。
この「手びねりプラスチック」を使用して、犬のおもちゃを修理していきましょう!
「手びねりプラスチック」の使い方
ではさっそく、実際に使ってみましょう!
取扱説明書には、容器に必要量を取り出して60℃以上の熱湯をかけると柔らかくなるとのこと。
紙コップに入れて、熱湯を注いでみます。
白い紙コップなのでちょっとわかりにくいかもしれませんが、熱湯を注ぐと透明になるのがわかりますか?
透明になったら取り出してOKとのことなので、ヤケドに注意しつつ取り出します。
おおお!
感触は粘土くらいの硬さでしょうか。
写真右のように、伸ばすと伸びて適度な粘り気もあり、良い感じです。
これで適度な形に整えたうえで、補修や造形をしていくわけですね。
犬のおもちゃを修理してみる
それでは本題、犬のおもちゃを修理していきます。
折れた箇所を露出してくっつけるわけですが、患部は前回瞬間接着剤でとめてしまっていますので、ひとまずルーターを使って接着剤を取り除いていきます。
これが完了したら、続いて仮止めとして瞬間接着剤で再度接着しなおし。
前回はここで終了していたのですが、やはり強度不足が否めずすぐ折れてしまいました。
そしていよいよ「手びねりプラスチック」の登場ですね!
先ほどネリネリしておいた「手びねりプラスチック」をちょうどよい大きさ分にサイズ調整し、患部につけていくと…?
かたちを整えていく間に、少しずつ固くなってきた!
サイズが小さいので、その分冷えるスピードも速く硬化がどんどん進んでいきます。
が、それほど焦ることもなく形を整えて、数分待つともう真っ白!(写真右側)
コレ、触った感触はカッチカチで、人の力で取ろうとしても無理なくらいに硬化してました。
5分程度で完全硬化し、硬化後は縦・横の加圧にも十分耐えられそうなレベルまで硬化していました。
今度こそ、この犬のおもちゃは完全完治です!
おまけ
実は溶かした分がだいぶ余ってしまったので、適当に作りました。
スライムです。(まだ硬化しきっていないので半透明)
専用の染料で染めることで、色調整も思うがままのようですよ!

まとめ
本日は、「手びねりプラスチック」を用いたおもちゃの修理工程についてご紹介しました。
コレですよ、コレ!
筆者が望んでいたリペアツールです。
熱に少し弱い(と言っても60℃以下)という特性を知った上での利用であれば、こういった修理には非常にもってこいではないでしょうか。
造形にもうってつけなので、このような創作が好きな方や、子どもとの製作遊びにもぴったりなものだと思います。
「手びねりプラスチック」自体はすぐ冷めるので熱さはほとんど感じませんが、熱湯を扱う際にはヤケドなど十分に気を付けてくださいね。
では今日はこのへんで!