こんにちは、すっとんです。
先日、マインドマップの書き方と共にご紹介したのが「FreeMind」というツール。
このFreeMind、マインドマップツールの中では最もスタンダードと言いますか、「ひとまずこれ使っとけば間違いない」といった立ち位置にあるマインドマップツールだと筆者は認識しています。
ご多分に漏れず、うちの会社・うちのチームでもこのFreeMindを使用してブレストやディスカッションを行うのが通例になっています。
ただ・・・非常に使いやすいツールなのですが、一点だけ筆者には不満がありました。
本日はFreeMindの弱点(と筆者が勝手に思っている)と共に、最強のマインドマップツール「MindMup」をご紹介してまいりたいと思います。
FreeMindの弱点
FreeMindの弱点、それは結論から申し上げると「ルートノードを複数個作れない」という点です。
どういうことか説明していきます。
前回ご紹介した通り、マインドマップは通常以下の図のように大元となる「ルートノード」をベースに枝が伸びていくという図です。
この図で言えば、『FreeMindでマインドマップ!というブログを書く』という部分がルートノードですね。
これはマインドマップとして正しい姿なのですが、どうしてもルートノードから派生させていくようなグラフィックだと、無意識のうちに単語と単語の連結や親子関係を意識してしまいがちです。
「FreeMindを使ったマインドマップの書き方」でお話した通り、筆者の場合マインドマップを書くにはまずブレインストーミング(以下、ブレスト)から入ります。
ブレストは、テーマに対して自分が持つ情報をありったけ絞り出す行為です。
それ以外のことはひとまず考えたくない時間です。
しかしながら、このようなグラフィックだと親子・兄弟関係を意識するような、
例えば「〇〇」の下に「△△」が入るのはおかしいよな・・・
と言った思考がブレストの最中に割り込んでくるわけです。
この思考の割り込みは、ブレストを行う上で非常にストレスです。
意識しなくてもルートノードが簡単にバシバシ作れるようなマインドマップツール、ないかなぁとずっと探していました。
※厳密にはルートノードを複数個作れるツールは他にもあるんですが、”簡単に”が実現できるツールとは巡り合えていませんでした。
少々前置きが長くなりましたが、それがあったんです。
MindMup
MindMupとは
MindMupは、Webブラウザ上で動作する無料のマインドマップツールです。
ブラウザ上で動作するので、GoogleChromeさえ導入していればOSや端末を選ばずどこでも簡単にマインドマップを作ることができます。
また、クラウド上にデータを保存することができるため、さっきまでスマホで作っていたマインドマップをパソコンで整理しよう、なんてことも実現できます。
セットアップ方法
ブラウザ上で動くので、インストールなどの操作は不要です!
GoogleChrome上で「MindMup」と入力して検索し、下記Webサイトを探しましょう。
「GET STARTED」を押してください。
初期設定として、クラウド上のデータをGoogleDrive上に保存するか独自サーバに保存するかを選択します。
筆者はGoogleDriveを使用していますので、「GOOGLE DRIVE」側で「CREATE A NEW MAP」を選択。
Google側のログインやセキュリティ認証を承認すれば、これでもうマインドマップが書けるようになります。
※GoogleDriveからアプリ選択でいつでも起動できますが、遷移が少々面倒なのでブックマークをおすすめします。
MindMupの基本操作
MindMupは、FreeMindと同様キーボードだけで基本操作のほとんどは完結できます。
操作は以下の4つ。
- ルートノード上でEnterキー:別ルートノード生成
- ルートノード上でTab(又はInsert)キー:子ノード生成
- 子ノード上でEnterキー:弟ノード生成
- ノード上でF2キー:ノード内容の編集
カーソルがどのノードにあるかにより、キーの意味が少し変わってきます。
文字面で見ると少し分かりづらく見えますが、実際に使ってみると非常に直観的な操作が実現できてかなりいい感じ。
MindMupのメリット
ルートノードの複数生成
なによりまずはコレでしょう!
というか、このためにMindMupを紹介しているようなものです笑
ルートノードにカーソルが当たっている状態でEnterキーを押すと、どんどん新しいルートノードを生成することができます。
これはつまり、余計な思考の割り込みに惑わされることなく思いついたキーワードをどんどん入力できるということ。
当然ですが、それぞれ作成したルートノードは後々整理のために他のルートノードの子ノードにすることもできますし、そのまま独立したルートノードとしておくことも可能です。
使い方としては、まずはブレストでルートノードを大量に作り、そのあとマウスで整理整頓していくようなイメージですね。
マインドマップツールとしての必要機能は全て揃っている
各ノードに対してメモを追記できたり、色分けをしたり、別途線を接続してみたり・・・
マインドマップでやりたいと思う機能は全て揃っています。
ちょっと遊んでみた結果、こんな感じになりました。
見た目が良い!
これ、重要です。
前述した通り、FreeMindはデファクトスタンダードの立ち位置とした確固たるものがあります。
とても使いやすく便利だし、社内はもちろん社外の方でも、FreeMindのファイル形式でマインドマップを渡しても問題ないことがほとんどです。
がしかし、見た目がちょっと古めかしい・・・
その点、このMindMupは見た目にもおしゃれで良い感じですよね!
このアイコンはちょっと。。。よくわかりませんが笑
MindMupのデメリット
これだけベタ褒めしてるんだから、デメリットなんてないんじゃない?とお思いでしょうが、実はあるんです。
その1 オフライン環境では使用できない
それは、インターネット環境のない端末では使用できないという点です。
昔のバージョンでは普通のアプリもあったようですが、現行のバージョンではWebブラウザ上で動作するもののみですね。
インターネットにつながらない環境では、このMindMupを使用することはできません。
その2 特殊効果がいまひとつ
ノードに着色はできるのですが、線の色やノード配下を統一色にするなど、色設定に関して今ひとつです。
また、直線や線の太さ設定なども今のところ見当たりません。
1つのマインドマップをこだわって作り上げたい場合、少々心細いかもしれません。
その3 無料版は機能が限定的
冒頭、MindMupは無料ということでご紹介しましたが、正確には無料版と有料版の2サービスが用意されているんです。
英語ですが、無料版と有料版の違いは下記の通り。
無料版と有料版の違いは、主に
- GoogleDriveでデータ管理しない場合は有料版の方が便利
- チームで使用する場合は有料版の方が便利
という違いでしょうか。
筆者はGoogleDriveを使用していますし、少なくとも今は個人での利用に留めていますので無料版で特に問題はありませんが、注意はしたほうがよさそう。
まとめ
如何でしたでしょうか。
前述した通り、筆者は不定期にマインドマップツールを探していたわけですが、本日偶然出会ってしまったこのMindMup、しばらく使い倒してみようと思います。
開発も盛んに行われているようなので、今後のバージョンアップにも期待ですね!
では今日はこのへんで!