今、あなたは大きな悩みや不安を抱えていますね?
さぞ辛いことでしょう。
例えば大事な会議や面接の前。
はたまた奥さんに怒られると分かっていながら帰らなければならないとき・・・
そんなとき。
すごく不安で不安で…何も手につかない。
そんな状況になったことはありませんか?
筆者はよくあります。
緊張しやすい体質なのか、会議前はどんなに準備しつくしても不安はぬぐえません。
奥さんに怒られると分かっていながら帰宅しなければいけない時など・・・生きた心地がせず、仕事などやっている場合ではありません。
まさに、何も手につかない状況です。
本日は、そんなとき筆者が「何も手につかない」状況を対処するために実践している3つの方法をご紹介していきたいと思います。
何も手につかない状況
色々な意味合いでの「何も手につかない」状況というものがありますが、ここでは特にネガティブな状況での「何も手につかない」というものを考えたいと思います。
この「何も手につかない」状況とは、具体的にどのような心理状態なのでしょうか。
根本原因、それは不安です。
不安とは
そもそも不安とは、
[名・形動]
気がかりで落ち着かないこと。心配なこと。また、そのさま。
(コトバンクより)
とあります。
何か明確な対象があるというよりも、漠然とした、おぼろげで正体のわからないものと対峙する際に生じる恐怖感といったイメージでしょうか。
筆者の例で考えてみます。
例1 会議前の不安
会議前に必ず起きる不安です。
一見すると、会議に不安を感じているのだから対象は明確では?と思います。
がしかし、よくよく考えてみるとこの場合会議そのものに不安を感じているわけではなさそうです。
実際に不安を感じているのは
「会議で失敗したらどうしよう」とか、
「会議で受けた質問に答えられなかったらどうしよう」といった、
実際にやってみないと予見できないものに対して恐怖を感じていると考えられます。
例2 奥さんに対する不安
奥さんに怒らると分かっていながら帰宅する際の不安。
これも一見すると対象は「奥さん」で明確ではないか?と思いますが、同様に考えると
「どんなふうに怒られるんだろう」といったように、
実際に対峙してみないとわからないことに恐怖を感じているものと考えられます。
なぜ不安で「何も手につかない」状態になるのか
不安なことがあると、
ふとした瞬間、ついついそのことばかり考えてしまって、なにも手につかなくなるときがありますよね。
これはなぜかというと、以前ご紹介した「偏桃体ハイジャック」に類似した状態が脳内で起こっていると考えられます。
一度恐怖心が植え付けられ不安で不安でたまらなくなってしまうと、そのことが頭の中を何度も何度もぐるぐる回って何も手につかない状態になる、これはまさしく脳がハイジャックされた状態です。
つまり、一度不安なことを抱え込んでしまうとそう簡単には抜け出せないということですね。
これは人間誰しも必ずなり得ることですから、仕方ありません。
じゃあ不安な気持ちを解消することはできないのか?
というと、そんなことはありません。
筆者が実践している対処方法をご紹介してまいりましょう!
不安で「何も手につかない」状況を対処する方法!
その1 不安の根源を突き止めて対処する
さきほど例に出した通り、不安とは「見えない未来に対する恐怖」と言っても過言ではありません。
そうと決まれば話は簡単で、「見えない未来」を「見える未来」にしてしまえば良いのです。
不安に思うことに対して、考えられる未来を全て書き出してみるのです。
具体的に進めるには、「なぜなぜ」を繰り返してみると効果的です。
実際にやってみましょう。
(筆)筆者は不安に思っている。
なぜ?
筆)会議前だからだ。
なぜ会議前は不安?
筆)どんな質問が来るかわからないからだ。
なぜどんな質問が来るかわからない?
筆)〇〇さんは●●についてすごく詳しいからだ。
なぜ〇〇さんが●●について詳しいと不安?
筆)答えられない質問をされると恥ずかしいし、会議が失敗に終わるからだ。
ここまでくるとだいぶ不安の対象がハッキリとして、もはやそれは不安ではなく「恐怖」に変貌します。
この「恐怖」に打ち勝つため、上記で言えば●●に関して抜け目のない発表が出来るかどうか、自分を見直せば良いとわかります。
ついでに言えば、どうしても答えられない質問が飛んできた場合にどのような受け答えをすべきか、あらかじめ思案できるでしょう。
ポイントは、冒頭で申し上げた通り「なぜなぜ」と自問自答を繰り返し、不安の根源は何かをつかむことです。
不安はもともと正体のわからない恐怖感から来るものですから、正体さえしっかりと掴むことが出来れば解決のしようもあるというものです。
その2 最悪の場面を想定する
その1で説明した方法は、対処しようのある事柄について有効です。
しかしながら、世の中対処できることばかりではありません。
そんなときは、考えうる最低・最悪の状況を想像しましょう。
例えば、筆者がある朝ゴミ出しを忘れて会社に出社してしまったとしましょう。
一足早く帰宅した妻から、怒りの連絡が入ります。
・・・想像しただけで手に汗にぎる状況です。笑
こんなとき、あらゆる手を尽くして怒られないための方法を考えますが、もはや無理でしょう。
忘れた自分が悪い、この一択です。
ただし、一方で帰宅する際に不安なものはしょうがないですよね。
いっそのこと消えてなくなってしまいたい思いを抱きながら帰るわけですが、この不安な気持ちは自分が考えうる最低・最悪な状況を想像すると一発で解決します。
私の場合、家庭においてこれ以上ない最低・最悪な状況は妻や子どもたちと死別することです。
書いていながらおぞましい・・・・ぞっとします。
こんな最低・最悪な状況と比べれば、妻に怒られるくらいわけのないことですよね。
むしろ、もっと怒って!大好きだ!愛してる!と叫びたいくらいです笑
(そして、こんなことを想像してるとはどんなことがあっても妻には言えません笑)
ゴミ出しを忘れたことは深く反省しつつ、次に活かしましょう!
このように、最低・最悪な場面を想定することは、今直面している「不安で何も手につかない」という状況が大したことないように思えてくる魔法のような方法です。
実はこの方法、下記有名な哲学書であるD・カーネギー著作の「道は開ける」でも詳しく解説されており、まさしく「不安で何も手につかない」状況に対する克服方法として「悪魔の公式」と説明されるほど絶大な威力を誇ります。
その3 なるようになれ!と全てを放棄する
その1、その2とあらゆる手を尽くしても解消されない不安。
筆者もここまで陥ることは滅多にありませんが、こんなときはもはや全てを放棄してしまいましょう。
正直なところ、その1、その2を駆使しても解決しない「不安」な気持ちは、その根源を解決するすべはないものがほとんどです。
こういったときは、もはや考えること自体を放棄してしまうのが一番です。
具体的に、「もう考えるのやーめた!」と口に出すとかなり効果的です。
明言することが重要なのです。
あなたがぐるぐるとうずまくその不安に対してどんなに考えても明日は必ず来ますし、天気は雨かもしれないし晴れかもしれません。
つまり、いくら考えても世の中の事象にはなんら影響がないのです。
であれば、考えるだけ無駄、という結論です。
まとめ
本日は、普段筆者が実践している不安で「何も手につかない」状況の対処方法についてご紹介しました。
正直言って、不安で何も手につかない状況は本当に辛いです。
この記事を読んでくださった人も、一刻も早くそんな状況から抜け出してほしいと願うばかりです。
先にもご紹介したD・カーネギー著作の「道は開ける」という本にはだいぶインスパイアされていて、上記の方法も本に書かれた内容を筆者流にアレンジしたものになっています。
非常に読みやすい内容になっていますので、是非お試しあれ。
では今日はこのへんで!